父のこと1

 

 

一言でいうと、人好き,お酒が好きで陽気な人。

 

昭和五年 福島市上野寺 生まれ、三人兄弟の次男。

170cm の その身長は、胸板が厚いせいか大柄にみえる。

そのことは兄より僕が受けついでいる。

 

そして、父は国鉄の機関士だった。

 

 

 

父が小学校低学年のころ、祖父が肺病で亡くなる。

そんな事もあり・・高校には行けなかった。

 

終戦の年15歳から郡山機関区で働き・・

一時期、鉄道から離れたらしいが、

 

昭和24年の国鉄発足、その二年後に

正式な国鉄職員になる事が出来た。

 


 

それからは、機関士の道 一直線 だった。

 

30年以上、現役の機関士を通し、

国鉄最後の一年前に退職。

根っからの機関士だった。

 

 

 頑固で、謝る事が大嫌い。

しかし誰にでも声を掛ける人懐っこい父。

 

口癖は、

「正機は・・これがら・・どうすんだ?」

  画家として目が出ない僕をいつも心配していた。


亡くなって十三回忌も過ぎた今、

僕が鉄道を描いているのを見たら

かなり驚くだろうな。


 

 

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