秋の夜長の夢物語



こんな夢をみた。


何故か・・ポルシェを運転している。


 

 

(そうか、空冷式エンジンっていうのはやっぱり冷たいんだ)


そんな風に思いながら、外の空気を入れるため

オープンカーにする。

 

外は真夜中で静か、コオロギの鳴き声。

 

(よし、急ごう)

そう思って、アクセルを目一杯に踏んでも、

歩いている人のスピードに負けてしまう。

 

(ん〜ポルシェも、人には かなわないのかあ・・)

納得しながらトボトボ走る。

 

 

 

 

でも、そんな歩くよりも遅いポルシェで

粘り強く走ると・・

やっと、究極の喫茶店に到着。

 

しーんとした夜の雰囲気に

思った以上にお客が多い喫茶店だ。


(これは〜待たされるぞ)

少しうんざりしながら、店を見渡すと

昔働いていた、予備校時代の同僚がいる。

 

(やっぱりコーヒー好きなんだあ)

 

私語厳禁のお店だから、目で挨拶をして

一番手前の椅子に座る。

 


 

 

いきなり、テーブルに透明な瓶が運ばれてきた。

 

「このドングリを一個一個取って下さい。」

とマスターから言われた。

聞こえるか聞こえないかの細い声だ。

 

(そうか〜 究極のコーヒーは・・ドングリだったんだ)

目からウロコが落ちた。

 

(そうだ。なんでも決めつけちゃいけないんだ。)

そう思い一生懸命、ドングリを細い口から

取り出そうとする。 でも、もうちょっとだけど

出そうで出ず。

 

(困るなあ・・どうやったら・・よしビンの口に石鹸を・・)

 

 

こんな夢を秋の夜長に見た。

 


 

 

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